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綿帽子

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 家人と坊やはきょうも谷戸へ。収穫祭の餅つきが楽しみな坊やは、朝から興奮気味。私は大潮を狙って磯でタコ拾いをしようと思っていたのだが、仕事疲れで昼まで寝過ごし、干潮を逃してしまった。
 仕方なく谷戸に行けば、収穫祭はかなりの盛り上がりよう。市民に祭りが周知され始めたようで、かなりの数の老若男女が草っぱらで谷戸汁や餅をほおばってのんびりしている。私も家人らがつくった餅やら汁やら分けてもらって、とりあえずの朝飯を済まし、後はカメラ三昧。
 紅葉はもちろん、以前ヘビを見かけたところや、気になっている鳥の巣、麦畑のあたりを見てまわった。でも収穫が終われば冬は間近で、なんとなく空虚な風景だ。写真も少し寂しい印象。
 散歩道のちょっと脇に入ってみると木綿の畑があらわれた。きれいな綿帽子がはじけ出ていて、青空に映える。木綿の糸を作るのか、綿入りの着物でも作るのか。いずれにしても冬の仕事。暖かい気分になるね。

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紅葉パエリャ

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 晩秋からの楽しみは焚き火。家人が5年ほど前に、私に隠れて素焼きのストーブなるものを買って以来、すっかり休日の定番になった。家に届いた時はそのあまりの大きさと金額に怒り心頭に発したが、使って見れば実に便利。狭い庭の植物を傷めずにすむし、焼き芋やバーベキュー、燻製もお手の物。
 きょうは夏に磯で捕まえた地ダコを解凍してパエリャ作りと洒落こんだ。薪が熾き火になった頃合いに、ニンニク、玉ねぎ、マッシュルーム、生ダコ、米の順に投入。適当に炒めたらトマトと水、酒を加えて後はグツグツ煮るだけ。ゆで汁が少なくなってきたら赤ピーマンを加え、しばらくすれば出来上がり。
 サフランは使わないのかって? サフランって値段の割に満足感がない。雲一つない山歩き日和のきょうは、紅葉パエリャということで決めてみました。
 味のほうは、もちろん最高。生ダコなので、歯ごたえがさっくり心地よい上、思いのほか味が出ている。米の具合もアルデンテ。パエリャはちょっと芯を感じるくらいが良いね。お焦げもおいしく食べました。
 家人いわく、「葉山のコスタ・デル・ソルより旨い」。ワインの飲みすぎだね。

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ハナビラニカワタケ

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 昨日の収穫に不満があったのか、結局、きょうも家人に付き合わされてキノコ狩り。ちょっとドライブして行った先は、坊やの仲間の藪こぎルートだ。家人が一緒に歩いた時に「頭上に見えたあの子が今もいるはず」という。いやはや…。
 藪に入って見れば、ものすごいアズマネザサの生え様。私の背丈ではとても進めないと弱っていたら、我が家の小動物はすいすいと藪をこいで行く。やっぱり山は小動物の世界、と感心してしまった。
 私が一番遅れて目的地に着くと、既に小動物はヤマフジの蔓でブランコを楽しんでいる。家人はどこかと探せば、枯れた大木をつたって地上5メートル。手の先には、本当にハナビラニカワタケ(写真)があった。「すごいでしょう」と賞賛を求められるが、その執念にホトホトあきれました。
 さらにもう少し先まで歩くと、今度は馬の耳ほどのキクラゲが…。実はキクラゲは我が家のミモザにも生えていたりするので、年中食べているのだけど、これほど大きいのは初めてだね。藪こぎの甲斐があったというもの。
 ハナビラニカワタケはいわゆるシロキクラゲの一種。写真の通り、本当に花びらのように美しい姿。ゼラチン質なので、一度湯がいてポン酢などで食べると旨いらしい。キクラゲはゴマと炒めるのがオススメ。今晩は酒が進みそうです。


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空と海のあいだ

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 久しぶりに六国見山へ。目的はキノコ狩り。最近すっかり家人がはまっていて、散歩の目的はいつも同じ。もちろん収穫もあったんだけど、今日のメーンは海の眺めだね。六国見山の頂上からはもやの中に大島も見えて、そろそろ冬の始まりだと教えられる。夕方の相模湾の海面に雲の隙間から落ちる光の筋は、心を吸い取ってしまうよう。
 ハイキングにやってきた50代くらいの夫婦が、海を眺めながら言っていた。「あれは千葉だね」。
 もう何人目だろう。何でこんなに大島を千葉と思う人が多いのかな。おせっかいにも大島と教えてあげたら、びっくりした表情で「きれいねぇ」。別に千葉が大島になったからきれいになるはずもないんだけど、空と海の間にぽっかり浮かんだ、自分の踏みしめる地面とは違う大地。憧れはあるよね。

 

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Indian Summer

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 雨の京都での仕事を終え、鎌倉に戻ってみれば小春日和。今週末はかなり寒いという予報だったけど、秋の風情を楽しむには良い塩梅かも。私は出張疲れで外に出る気にはなれなかったが、家人と坊やは相変わらず庭でいい雰囲気だ。
 「ママ、これいい匂いだねぇ」。坊やの声に目を向ければ、緑の実をスプーンでほじくって食べている。家人に何かと問えば、フェイジョアだという。庭に植えてから5年目くらい。ようやく木が落ち着いたのか、今年は初めての豊作だ。
 別名パイナップルグアバと呼ばれ、フィリピン辺りが原産地。バナナとリンゴとパイナップルを合わせたような香りと味で、まさにトロピカルフルーツなんだけど、果実が実るのは今月から1月くらいまで。とにかく季節外れな感覚が、最大の持ち味かな。まあ、冬が近づく前のこんな気分は、そう悪くない。
 我が家のトロピカル。もう幾日かこんな日和を楽しみたいね。

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ならたけ?

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 きょうは坊やの通う自主保育の親子親睦会。谷戸で小麦畑の畝作り、種まき、堆肥作り。続いてビールでほろ酔い気分のまま、坊やたちの運動会に突入。芋食い競争や蔓引きに狂喜する子どもたちを、秋晴れの谷戸で眺めるのは本当に楽しかった。
 さて、家人。この人は本当に困ったもので、そんな楽しい時間の間にも、やぶこぎ途中に見つけたならたけが忘れられない。親睦会が一段落すると、早速、山に入りゲットしてきた。確かにならたけで間違いないようだが、最近は食べられるはずのスギヒラタケで急性脳症とやらになって、亡くなった人もいるからね。
 ならたけはキノコ狩りで最も知られたキノコではある。調べて見ると、うどんの具や卵とじにすると旨いらしい。今夜は疲れて料理する気分にもなれないらしいから、チャレンジは明日。鎌倉WildLifeは、まだまだ続く予定ではありますが…。

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