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水辺の春

akagaeru

 風邪だの仕事だのようやく一段落して、久しぶりの谷戸歩き。谷戸は盆地状なので、晴れていてもかなり冷える。歩く人は少なく、普段は多くの家族連れが遊びに来る広場にも誰もいない。まだ春は遠い感じ。
 ところが連日谷戸で遊ぶ2人は違う。「きょうはあったかいねえ」なんていいながら、坊やは凧揚げに駆け回る。家人は「2,3日前、アカガエルがたくさん山から下りてきていたよ」と言う。湿地に向かうと、ゼリー状の卵がプカプカ。おやおや、春は来てましたか。
 湿地の水は深くないから、日が当たると結構温かそう。ゼリーの深い緑が日差しに映えて、さっきまで感じていた寒さはどこへやら。
 そういえば、先日出張で行った沖縄の竹富島もかなり寒かったが、夕方散歩をすると無数のホタルが飛んでいた。南の島の春の兆し。風邪引きの自分が寒がりなだけか。
 しばらく撮影に熱中していると、家人と坊やは大物の蔓を見つけてきた。「新しいブランコ、そろそろ作らなくちゃ」だって。春の準備、始めます。

追記
 広辞苑を引いたら、「谷戸」という言葉がありませんでした。どうやら、鎌倉の方言のようです。これまで何度も書いてきましたが、ご存じない方もいらっしゃったと思います。失礼いたしました。 「谷戸」は「やと」と読み、里山の低湿地のある地形のことです。鎌倉はこうした地形の場所が多く、それゆえに深い緑と多種多様の生物が保たれています。里山と書き換えることもできますが、鎌倉ネタなので、今後も“方言”にこだわらせていただきたいと思います。ご了承下さい。

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