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石切り場へ

ishikiri

 「早くお弁当作ってお山に行こうよ」
 坊やは朝から気もそぞろ。昨日新調したお弁当箱が使いたくてしょうがないらしい。早速、おにぎりと玉子焼きを桐箱に詰めて谷戸歩き。
 驚くほどの緑の濃さだ。藤やヤブデマリは今が盛りと、可憐な花を咲かせている。桐の花を探してヤブに分け入ると、あとは迷路の続くがまま。坊やは小さい体を生かしてすいすい進んでいく。
 突然頭上に橋が現れた。苔むしているが、きれいにつみあがった石垣の上に幅広の板が並んでいる。上に登れば板はすっかり腐っていて、何年も人が渡った気配はない。
 かつて辺りに石切り場があったと聞くから、運搬路だろうか。ヤブの緑に埋もれた遺物は、山のはるか昔に誘う道しるべ。木漏れ日のけもの道を、さらに奥へ分け入っていく。
 
 

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Comments

鎌倉という地域は、本当に奥が深いんですね。数週間前に、こちらで宮崎駿監督のインタヴューが掲載されていたんだけど、彼の理想とする文明国から緑に深く覆われる国になった日本って、こんなかな、と思いました。
 リクエストしてもいいでしょうか。両生類の写真を希望します。

Posted by: 守屋 | May 01, 2005 at 06:31 AM

守屋さま
 宮崎駿氏の世界かぁ。そこまで行くと、生活を根本的に変えなくてはならない感じで、ちょっときついかな。でも、伝統の町並みと緑深い環境を両立した鎌倉は、石原慎太郎氏あたりも街づくりの理想として上げています。

 最近は鎌倉の自然もマンションなどの開発ラッシュで、維持が難しい状況です。既に北鎌倉付近の自噴井戸は、生活用水としての使用が困難になりつつあります。谷戸も市民主導で保全活動が始りましたが、守るべき地域はまだまだ多いです。自然が残るとこんなに楽しいという思いを、少しでもこのブログで伝えられれば良いのですが、ちょっと遊びすぎているかな?

 両生類ねぇ。最近トカゲをよく見かけるから、そのうち会えるでしょう。いずれね。

Posted by: wildlife | May 02, 2005 at 09:10 PM

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