« August 2005 | Main | October 2005 »

熱情の実り

passionfruit
 
 
 
 
 
 
 
 熟すにつれて濃さを増す赤は、家人の熱情の証? パッションフルーツ、今年も実りました。あー、ホッとした。
 冬場は2階の窓際で養生して、春から少しづつ外気にあてて、つぼみができるのを待つ。その後は、受粉のために早起き続き。そこまでやって、収穫ゼロでは洒落にならないからね。
 よく熟したのを早速、半分に切り割って果肉をすくいとれば、まごうことなきパッション。甘酸っぱさと香りは文句なしだ。沖縄の人は、種は噛まずに飲み込むか、捨ててしまうらしいけれど、我が家は種まで楽しむのが流儀。今年も収穫は4粒ほどだろうから、味わいきらなくてはね。
 沖縄では、果実が黄色く、甘味と香りの強い品種も結構見かける。「来年は黄色の品種も探して見ようかな」。早起きに苦闘していた家人が、そんな余裕の言葉を口にするのも、収穫があればこそ。パッション農園、ほんとうに夢だね。

| | Comments (15) | TrackBack (0)

紅玉

kougyoku
 
 
 
 
 
 
 
 「赤い林檎に唇寄せて…」という歌詞は今でも有名だけど、真っ赤な林檎、最近は見かけない。甘さや香りが強い品種は次々に開発されるのに、深紅と酸味の魅力はもうはやらないのかな。
 紅玉。毎年今ごろになると、藤沢の高橋果樹園で狩りを楽しむのがお決まり。湘南地域では今が盛り。寒暖の差が少ないため少し薄めだが、空に映える紅は紅玉ならではの美しさだ。
 もぎたての小粒にかぶりつけば、鮮烈な酸味。他の品種に比べ緻密な果肉をかじりとる音もよし。パイなど菓子作りに使うのもよいし、むいた皮は紅茶とあわせればたっぷりの香りを楽しめる。この味に慣れると、隣で熟すのを待っている大柄のふじが、少し間が抜けて見えてしまうね。
 果実摘みの名手、坊やは夢中で紅を探し続けていたが、いつのまにか食べることに集中している。終戦直後、アメリカ原産の林檎にかじりついた子どもたちとは、生きる環境がまるで違うけれど、「黙って見ている青い空」。

P.S 高橋果樹園では梨狩りもいけます。梨は大きいほど美味しいそうで、一粒800グラムの豊水をゲット。最高でした。
 
 

| | Comments (13) | TrackBack (2)

« August 2005 | Main | October 2005 »