散歩のおつまみ
だいぶ気温が下がってきた。あいにくの天気だが、山に入ると木々の葉は色づく気配。鎌倉の紅葉は例年大したことはないが、今朝みたいな寒さが続くなら、今年は少し期待できそうだ。
きょうの目的はむかご採り。葉っぱについた小石のような実は自然薯の種芋で、味はなかなか侮れない。炊きたてのむかご御飯は漢方薬のような香りがたち、まさに土の味わい。塩茹でしたり、炒ってもイケる。そして一番のオススメは、採ったその場で生のまま食べること。土色の外見からは想像つかないみずみずしさで、シャキシャキした食感も心地よい。
目をつけていたポイントに行けば、自然薯のハート型の葉の陰に無数に実っている。絡んだ蔓に手で触れれば、むかごはあっという間にぽろぽろ落ちて、かごにどっさり。家人と坊やは早速口に放り込む。「あっ、これは苦い」。「こっちのは甘いよ」。同じ場所に育っても、ずいぶん味わいは違うんだね。
「今晩はむかごで一杯」と、ニンマリしながらの帰り道。いつの間にか坊やは、ポケットにたっぷり入れて、歩きながら食べている。彼にとっては散歩のおつまみ。秋は楽しい。
« 柴栗拾い | Main | Halloween!! »
The comments to this entry are closed.
Comments
むかごご飯は、知っていたのですが、生で食べられるとはビックリです。
お隣りとの境のフェンスに毎年からんで、むかごが付きます。今年のは大きいなぁ~と思ってたところでした。根元はお隣りなのですが、ちょっと試食させてもらおうと思いました(^o^)
Posted by: orenge | October 22, 2005 10:35 PM
むかごを生で食べられるなんて、全く知りませんでした。
いいな、味覚の秋、食欲の秋、豊穣の秋。
Posted by: 守屋 | October 23, 2005 02:11 AM
orengeさま 守屋さま
生で食べると、味の良し悪しがよくわかります。
畑のわきに生えているようなものは、ちょっとスカスカ。
山の中のものは、ねっとりしてコクがあります。
栽培種と野生種の違いでしょうか。
息子は、採ってきたむかごのかごをオモチャ箱の横に置いて、
遊びながらポリポリ食べています。
Posted by: wildwife | October 23, 2005 10:09 PM
私も知りませんでした、生食とは!
実家の庭に1本だけあるんです。
つまみぐいに行かねば。
Posted by: くまちゃん | October 26, 2005 09:43 AM
くまちゃん
あのー、感動するってほどのものではありません。
あんまり期待しないで・・・
でも何かクセになるんです。
Posted by: wildwife | October 27, 2005 12:39 AM
遅い書き込みですが。。。
子どもの頃は、母親が庭になっているむかごを摘んできて、塩ゆでして、おやつとして出してました。懐かしいなぁ
Posted by: J.K | November 22, 2005 07:50 PM
J.Kさま
あまりに遅い返事ですみません。
うちの坊やが思いっきり楽しんでいますけれど、
私が「むかご」の存在を知ったのは、実は鎌倉にやってきた11年前のこと。
里山ではこんな楽しみがあるのだと驚き、以来、
こんな生活にはまっているわけです。
子ども時代におやつで楽しんだなんて、
うらやましい限りです。
Posted by: wildlife | December 05, 2005 10:52 AM