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落葉紋様

blog0512170
 
 ドングリ、マツボックリ、楓(ふう)の実、ヤシャブシ…。すっかり落葉した森は装飾品の宝庫。落ち葉のじゅうたんは見事な紋様で、ふかふかした足の感触が心地よい。木漏れ日と木々の薫りに包まれて、目に付いた実を拾っていると、体の中からポカポカしてくる。坊やは落ち葉をまき散らして、大きな声をはり上げる。出会う人もほとんどいないし、家族で森の宝を独り占めにしたような気分。
 「クリスマスくらい家族サービスをさせろ」と無理やり取った3連休。日本中が寒波に包まれる中、こんな良い天気を楽しむことができるのだから、神様は見ていてくれるのかな。ところが坊やは遊びながら、「きょう何時に会社行くの?」だって。
 冬の自然は冷厳さばかりではない。森に射す木漏れ日や、夜の海に足を踏み入れたときの温かみ。寒気は地球と自分の体熱と、いずれ暖かい季節が来ることを思い出させてくれる。たまにしか遊べない父親を、坊やもそんな風に感じてくれないかな。
 今年は3人で拾った落ち葉紋様のクリスマス。結構良い出来でしょう。華やかなことは何もしないけれど、3日間、とにかくのんびりしますか。

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Nouveau 2005

gamazumi
 
 
 
 
 
 
 睡眠15時間。久しぶりの休日は、夢の中に過ぎ去った。寝過ぎて、珍しく早朝に目覚めると、月曜の空は憂鬱なほど晴れ渡っている。まるで、空にもっと働けとせきたてられているようだね。
 リビングに一人下りて音楽を聴いていると、テーブルに置かれた真っ赤なガラスポットが、朝日に光っている。おやおや、家人は念願をかなえたらしい。
 ガマズミ酒。秋の雑木林に映える小粒の赤い実は、口に含むとさわやかな酸味で、紅葉狩りの友にぴったり。ビタミンが豊富なので、疲労回復の効果もあるとか。果実酒にして楽しむ左党は結構多く、梅酒やグミ酒をナイトキャップにしている家人も、山でたっぷり実を摘んで初めての仕込み。
 それにしても見事な紅。光を通すガマズミ酒の澄んだ紅は、冬の日差しを暖かくしてくれるよう。そういえば、ボジョレーの新酒も、収穫祝いの意味を込め着色料で赤く染める。我が家はこいつで何を祝おうか。
 出来上がりは3、4ヵ月後。忙しさで楽しむ暇もなかった秋の楽しみ、もう少し先に取って置きます。

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