落葉紋様
ドングリ、マツボックリ、楓(ふう)の実、ヤシャブシ…。すっかり落葉した森は装飾品の宝庫。落ち葉のじゅうたんは見事な紋様で、ふかふかした足の感触が心地よい。木漏れ日と木々の薫りに包まれて、目に付いた実を拾っていると、体の中からポカポカしてくる。坊やは落ち葉をまき散らして、大きな声をはり上げる。出会う人もほとんどいないし、家族で森の宝を独り占めにしたような気分。
「クリスマスくらい家族サービスをさせろ」と無理やり取った3連休。日本中が寒波に包まれる中、こんな良い天気を楽しむことができるのだから、神様は見ていてくれるのかな。ところが坊やは遊びながら、「きょう何時に会社行くの?」だって。
冬の自然は冷厳さばかりではない。森に射す木漏れ日や、夜の海に足を踏み入れたときの温かみ。寒気は地球と自分の体熱と、いずれ暖かい季節が来ることを思い出させてくれる。たまにしか遊べない父親を、坊やもそんな風に感じてくれないかな。
今年は3人で拾った落ち葉紋様のクリスマス。結構良い出来でしょう。華やかなことは何もしないけれど、3日間、とにかくのんびりしますか。
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