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雪を割って

blogfukinotou

 先週の雪がたっぷり残り冷え切っているのに、森の中は普段よりずっと明るく感じる。木漏れ日に雪が輝いて、木々を照らしているから。厳しい寒さが引き立てる陽光の温かみ。春は確かに近づいている。
 雪の段丘をずんずん登る家人は、私の独り言などまるで気にならない様子。丘の上に着くと、「ここら辺りにあったはず」と言って、雪を掻き分けだした。しばらくすると、満面の笑み。手元にはふきのとうが顔をのぞかせている。
 まだ小さいけれど、鮮やかな緑。すっかり雪に埋もれているのに、ふきのとうも茎もたくましく息づいている。しかも、おいしく食べられるのだから、本当にうれしい春の幸。
 坊やは「あと10周」とかいって、広場をぐるぐる走っている。マラソン大会に備え気合十分だね。家人は「てんぷらにするのは、まだ可哀想」と、残念そうにふきのとうに雪を戻した。どちらも2月のお楽しみに。春が待ち遠しい。

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Snow Candle

blogyukikyandoru
 
 目を覚ませば銀世界。こんなに積もったのは久しぶり。坊やはもちろん大興奮で「カマクラと雪だるまを作る」と叫んでいる。早速スコップを持って雪遊びにかりだされた。
 寒さは思ったほどではない。足跡一つない野原の雪を手に取れば、空気をたっぷり含んでふわふわ軽い。雪球にして投げると坊やの服に弾けて散った。新雪を独占して、カマクラも雪だるまもあっという間に出来上がり。
 それにしても、雪にはいつも暖かさを感じる。外で遊んでいても、家の中から家族と眺めても、真綿でぽっかり包み込まれたような気分。白い世界に閉じ込められて、訪れる人もない。豪雪地帯の人々には悪いけれど、鎌倉ではたまにこんな日も悪くない。
 降り続いた雪は夜に一段落したので、ちょっと家のアプローチで遊んでみた。スノーキャンドル。銀世界に灯る暖色の光は、きょう一日の気分そのもの。揺れる炎は雪のしずくににじんでいる。坊やいわく「またサンタさんが来るの?」。サンタさんは来ないけど、雪の夜長、のんびり楽しもう。

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あけましておめでとうごさいます

blogkonohanoouchi
 
みなさま、本年もよろしくお願いいたします。
扉も開けずに「何があけましてだ!」とお怒りの方もいらっしゃるでしょうが、
木の葉葺きのおうちから、坊やの足だけで失礼いたします。
メタセコイアの呼び鈴に、ススキの穂のほうき。
カラスウリのランプが灯る部屋で、坊やはむかごをつまんでいるわけです。

最近は仕事の関係で記事の更新が遅れ気味ですが、
引き続きご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

2006.1.1
Wildlife,Wildwife&Boy A

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