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春眠

Shunnminn
 
 各地を飛び回っているうちに、鎌倉は若葉の季節に。ツクシもタラの芽もコゴミもたけのこも、すっかり時期を逸してしまった。2ヶ月ぶりの休日に春をどうやって取りかえそうかと相談すると、さすがは家人。今の私にとっておきの提案をしてくれた。
 春眠。ゴールデンウィークだというのに、広々とした谷戸には人っ子一人いない。ニホンタンポポが群生する草原で、日当たりの良いがっちりした木を選び、ハンモックを吊るせば、あとは倒れこむだけ。木綿の糸を一本一本手編みして作られたマヤンハンモックは、肌さわりが心地よい上、家族3人、計150キロの重みもやわらかく支えてくれる。誰かが体を少し動かすたびに、ゆらゆら揺れて、あっという間に夢心地。
 「春眠不覚暁」。何かに取り付かれたように働いた2ヶ月は、もはや記憶の彼方。緑の海に体を沈めていると、自分はいつ眠り始めたのやら、いつ目を覚ますやら。
 久しぶりに遊べると思っていた坊やは不満そうに、ハンモックの上で跳ねている。その揺れも意外に心地よくて…。きょうは勘弁。またあした。

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