甘く危険な香り
今年も順調なパッションフルーツの収穫。早くも3粒落果して、食べごろになるのを待っていた。楽しみ方は決まっている。それもピーカンの庭で楽しめれば最高。
パッション泡盛。果実の端を切り落として、抱瓶(だちびん)の泡盛を中に注ぎ込むと、甘酸っぱい澄んだ香りが庭中に漂う。一息にあおると、焼け付く熱さと南国の風味がのどを走った。時折、酸味の強い種をかじって正気を取り戻そうとしても、もう遅い。脳天に差し込む強い日差しの下で、家人とさしつさされつ……。
それにしても味といい、風味といい、こんなうまいカクテルは飲んだことないな。果実を食べ終えても香りを楽しめ、飲み始めたらとまらない感じ。今度から沖縄料理屋で飲む時は、パッションを持ち込みたい。いかがでしょうか、あんだんすーさん、マーヤーさん。
すっかり日が暮れたころに目を覚ますと、隣にはぐっすり眠りこけた坊や。手には果実をきれいに食べ尽くしたパッションを握り締めている。さすがに飲みすぎを少し反省。明日は二日酔いの受難が待っている。それもパッション。
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