BeachGlass Candle
パリは葡萄酒のバーガンディ、ベルリンは白樺とシュトーレンの白。そしてロンドンは、なぜかスケートリンクのブルーライト。キリスト教国でも街を包むクリスマスの彩りは様々。だから帰国したら海に行って、グラスを拾おうと決めていた。今年の我が家のクリスマスは鎌倉の海の色。まもなく降るだろう雪の色。
ビーチグラスキャンドル。川の流れに削られ波にもまれ、浜にたどり着いたグラスはちょっとした宝石。家人は積み木のようにして、ああでもないこうでもないと楽しんでいる。「カラフルだよ」なんて言って、坊やは青や緑の破片を重ねている。
それにしても元はいったい何だったのだろう。ジュースの瓶だったか、薬瓶だったのか。一粒を手にしてわかるのは、確かな時の経過だけ。部屋の灯りを消して火をともせば、坊やは「すごい」とつぶやいて、炎とキャンドルの醸す光彩に見入っている。
今年も3人で1年間過ごせた。それがすごいことなんだよ、坊や。明日は鶏でも焼こうかと話しながら、家人と葡萄酒を揺らす夜。メリークリスマス。
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