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Light My Fire

B
 
 今年は暖冬のはずなのに、寒さが体の芯までしみる。年末に引いた風邪が抜けきらないからか、年のせいか。それとも、少しやせたからかな。今一つさえない気分の冬の休日。暖かく楽しむなら、焚き火パンが一番。

 作り方は至極簡単。パン焼き器で練った生地を延ばして、自家製ベーコンをのっける。その生地を竹筒に巻き込んで、焚き火でじっくり焼いていくだけ。ポイントは熾き火。くべた薪が燃え上がっている状態では、焦げてしまう。たっぷりの薪が炭火になったくらいが一番よい。全体が焼けるように、竹筒を転がしつつ、オリーブ油を塗るのも忘Cれずに。

 もう何度も楽しんでいる坊やは、すっかり手馴れた様子で生地を竹筒に巻き込んでいる。パンの焼け具合を見ながら、オリーブ油を塗る手さばきも実に丁寧。本当に君は料理好きだね。親父は時折、火の調整をするくらいで、紅茶をすすって見ているだけ。
 
D こんがり焼けた焚き火パンは、かぶりつくと薪の煙と甘いイーストの香り、そしてベーコンの脂が口中にほとばしった。何しろ大御所「湘 南 く い だ お れ -」さんでも紹介された、「みーとはうす KANEKO」の豚バラ肉を使っただけあって、脂身のうまみがまるでちがう。これは絶品ですな。
 
 竹筒片手に焚き火を囲む3人家族。その後も薪をくべながら、ポタージュや焼きりんごを楽しんだ。どんなに雲が厚くても、日が傾いてEも、薪の炎は一層あたたかみを増して、寒さを感じさせることがない。「ちょっとワインもあっためてみようか」と家人。さめた気分はすっかりほぐれ、ハートにかすかな火が灯る。

 「ほらママ、ミモザが咲きはじめたよ」。
 春はもうすぐ。

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春菜摘み

Cresson

 嵐が過ぎた翌朝は、富士山一望の青空。風も凪いだ初春の陽気に、谷戸へ足を運ばない手はない。
 
 春菜摘み。木々の葉は落ちても、足元には意外な山の幸が顔をのぞかせている。大きな葉の根元に蕗の薹(フキノトウ)。切り株にはカラカラになったキクラゲ。そして、湧き水にはクレソンが群生。一枝口にすれば、さわやかな辛味が口いっぱいに広がった。
 
 食い意地の張った夫婦は、もう晩の献立作りに熱中。「クレソンは生ハムと合わせるか」、「セリはタコと胡麻油のサラダかな」。結局、今夜は春の新芽で葡萄酒を一杯。
 
 それにしてもクレソンって、外来植物なのにこんなに堂々と生えている。元は上野精養軒の下水から流れ出た根っこが、不忍池あたりにはびこったのが日本定着のきっかけとか。流れ流れてたどり着いた鎌倉の谷戸。居心地よさそうだね。
 
 ふと見れば、この間まで「辛い」と文句をいっていた坊やが水辺から葉を摘んではムシャムシャ食べている。大丈夫かと聞くと「辛いから美味しいんだよ」。君も目覚めたか。すっかり正月ボケした親父の目も覚めるかな。明日からは再び仕事の日々。

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新年おめでとうございます

Buranko07

みなさま、本年もよろしくお願いいたします。
どたばた続きだった昨年は結局、更新回数わずか12回。
それにもかかわらず多くの方にご来訪いただき、感謝感謝です。
今年は再び遊びまくろうと、家人と誓い合いました。

覚悟のほどは、ご覧のとおり。「あけびのブランコ2007年版」。
家人の腕は年々上がり、新作は体重100キロの人でも大丈夫そう。
3人で鎌倉をぶーらぶーらしようというわけです。

引き続きご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

2007.1.1
Wildlife,Wildwife & Boy A

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