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百薬の長

Habanori
 最近すっかり酒に弱くなった。わずかな量でも、あっという間に顔がのぼせる。すこし深酒すれば記憶が怪しくなる。そろそろカンゾー様にも休暇が必要なのだろうか? 朝7時半に目覚め、昨晩の花見の宴での自分の行動を思い返しつつ、考える。

 20年近く酷使しているから休ませたいのは山々だが、酒は料理を引き立て、会話を弾ませる。だから今日も一杯。タバコはあっさりやめられたのにねぇ。家人は「それをアル中と言うのだ」といつもあきれ顔。「こんな調子なら、酒の飲めない究極の晩飯を考える」とまで言う。それがどんな献立か、見てみたい気もするけれど……。
 
 とかなんとかベッドで一人黙考をしていると、窓から潮の香りが漂ってきた。 階下へ降りると、庭にひじきとアオノリが天日干しされている。先日、家人と採ってきたと話しながら、坊やはアオノリの乾き具合を確かめ、味見したりしている。親父の頭の中には晩の献立が次々に。「やっぱり日本酒だよな」。おいおいさっきまで何を考えていたんだ、お前って言う奴は!!
 
 自分の頭をたたく親父を不思議そうにみながら、坊やはひとこと。「きょうはひじきご飯を作って、アオノリをかけて食べるんだよ。僕が考えたメニューだよ」だって。おっ、それもなかなか良さそうじゃないか。相方はやっぱりお茶だな。親孝行な奴め。
 
 彼の言うとおり作ってみれば、こっくりしたひじきとご飯の甘みに、アオノリの濃厚な香りとぱりぱり感が加わり、もう言葉はいらない。冷茶をごくりと飲み干して「ぷはぁーッ」。窓の外にはおぼろ月。少し体が清められたような気がする一夜。

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Comments

坊や、いい感じに育ってますねぇ。将来が楽しみです。
よれよれ酒飲みオヤジと親孝行な賢い少年の構図が目に浮かびます。(笑)

Posted by: 樹美 | April 04, 2007 09:00 PM

樹美さん
息子が考えた新メニューは・・・ヒジキとコンニャクの混ぜご飯に、
あぶったアオノリをもんでパラパラっとかけたもの。
コンニャクってとこが、渋いね。
(さすがにコンニャクは手作りではありませんよー)

Posted by: wildwife | April 05, 2007 01:38 AM

いいですね、鎌倉は海と山と両方から幸がもらえて!

坊やの和風献立、渋いですね。幸せな家族の絵がのぞいています。

Posted by: Lady E | April 06, 2007 10:50 PM

ヒジキはかなりの時間蒸すかゆでるかしないとダメ?
前に採れたてをいただいたら、やっぱり硬くて。。。
新芽なら柔らかいのかしら?
ぜひぜひ伝授してくださーい!
ゴールデンウィークの頃のだから遅かったのかな?
アオノリ、香りが想像できます!
いいですね~!

Posted by: きりまま | April 07, 2007 08:47 AM

Lady Eさま。
そちらでは、日本産ヒジキのヒ素問題が取り沙汰されていたようですが、
最近はどうなのでしょう?
「毎日大量に食べ続けるのでなければ問題ない」らしいので、
自力調達(笑)でちょっとずつ楽しんでいます。

きりままさん。
食べてみて十分柔らかくなるまで1-2時間はゆでた方がいいです。
今回は、太くてしっかりしたヒジキだったので、2時間以上はゆでました。
圧力鍋なら早いそうです。
鉄鍋を使うか、古釘を入れると黒くなりますが、それでも市販品よりは
茶色っぽい仕上がりになります。
あまり暖かくなると、花が咲いて固くなると聞きましたので、
ゴールデンウィークの頃のは、やはり固かったのでしょうね。

Posted by: wildwife | April 07, 2007 11:39 AM

相変わらずおいしい暮らしをしているね。wild坊やにも遊んでもらいたい。
何?ひじきと青海苔を干している?そんな暮らしにあこがれます。
でも自分じゃできないから、食べに行きたいなあ。

Posted by: rururu | April 19, 2007 11:01 PM

rururuさん
早春の磯に行くと、ヒジキが房になってわさわさと生えていて、
初めて見た時はびっくりしました。
昔はたまに煮物を作る程度でしたけど、サラダ、酢の物、混ぜご飯など、
レパートリーが増えましたよ。何か珍しいレシピがあったら、教えてね。

Posted by: wildwife | April 20, 2007 10:59 AM

いいですねぇ~
磯の香りが飛んでくるようです♪
今週は、お友達とシラスを食べに行こうと思っているところです(^o^)丿
花ランプもステキ~
今年は裏の雑木林で、アケビの花をいっぱい見つけたので、秋にはツルを少しいただこうと思っています♪

Posted by: orenge | April 22, 2007 11:34 AM

orengeさま
アケビの花って、よく見ると繊細で美しいですよね。
つるは、籠などの細かい物を作る場合は、樹上でぐるぐる巻いているものより、
地面の上をまっすぐ伸びている「ランナー」を採った方が使いやすくていいですよ。
その方が葉っぱや実をむしらなくて済みますし。
シラス、楽しんできてくださいね。

Posted by: wildwife | April 22, 2007 09:46 PM

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