« あけましておめでとうございます | Main | 月とミモザ »

春の雪

Fukinotou2

「ふきのとう採りに行こう」。家人がこう言い出した時はさすがに驚いた。久しぶりの大雪。標高の高い我が家の辺りは20センチは積もっている。先日空き地で見つけたのがそろそろ食べごろというが、こんな日に誰かに先を越されるはずもないのに。

見事な降りっぷり。空き地は雪が下草に持ち上げられて膝下まで積もっている。家人はそんなことお構いなしにザクザク足を踏み入れていく。雪をかきわけてしばらくするとその手にはふきのとうが……。今年の寒さは厳しいのに春の使者はみずみずしい緑を放ち、ぷっくりと太っている。 「おいしそうでしょ?」と満足げに話す家人に雪玉を一発お見舞い。あとは坊やも参加して、犬も食わない夫婦雪合戦。

それにしても、雪の休日は家人と坊や以外の人を見かけたことがない。住んでいる場所が原因なのだろうけれど、いつもよりずっと濃密な家族の時間。白い世界にあたたかく包まれて、額縁の中に入れられたような気分になる。

収穫はもちろん、晩のメーンに。そのまま天ぷらにするのもよいけれど、白味噌とモッツァレラチーズをつめて揚げてみた。チーズと味噌のこくで花芽の苦味が和らいで、よりさわやかな春の味わいに。「オニは外、福は内」と声を張り上げる坊やを眺めながら、ぬる燗で一杯。雪の立春。白い一日。

|

« あけましておめでとうございます | Main | 月とミモザ »

Comments

こんちは。そろそろの次のアップだと思っていました。積雪はかなりだったようですね。
 ふきのとうの天麩羅を味わえるようになったのは、大人に、そして自分で稼ぐようになってからでした。でも、ふきのとうを食べたいとなると、この時季に戻らないとですね。

 イギリスはここ数日はウェールズ、スコットランド、イングランド北部では大荒れの天気です。が、ロンドンを含む南部は暖かく、スノードロップスが既に満開だそうです。

Posted by: 守屋 | February 04, 2008 at 03:43 AM

守屋さん
節分は雪。そして、翌日の立春はきりりと澄み渡った快晴。天の見事な采配です。
ふきのとうびっしりの空地も胃袋には有難いのですけど、
一面スノードロップの野原、いつか見てみたいです。

Posted by: wildwife | February 04, 2008 at 11:01 AM

そうそう、雪が降ったと聞いて「こりゃアップしているだろうな」と見込んでおりました。期待にこたえてくれてうれしいっす。山形に赴任したばかりの16年前の2月、「春の写真を撮ってこい」と先輩に言われ、「雪にふきのとう」を探して一日中山里をさまよったことを思い出しました。その写真が載った時のうれしさ。思わぬところで新人時代がよみがえってきました。あと2カ月、初心にかえってこの仕事の最後の日々を過ごそう、と思いました。ありがとう。4月にあおうね。

Posted by: くりす | February 04, 2008 at 12:20 PM

くりす その話、前にも聞いたっす。
確か前回ふきのとうをアップした2年前(笑!)。
農家のばあちゃんに「嫁にこねが?」と誘われたとか。
山形の農家にお友達がいるっていうのも、悪くなかったよなぁー。

映画の話とか、ピルとコンドーム問題(何かと御不自由ですな・・・)とか、
いつも興味深く読んでいます。
あと2か月か・・・ますます見逃さないよう気をつけますわ。

Posted by: wildwife | February 04, 2008 at 03:09 PM

同じふきのとうでも雪から顔を出したばかりのは柔らかくて特に春の使者って気がします。信州の山では5月の連休くらいまで根雪が残って、毎朝少しずつ解けていった後に黄緑のふきのとうが顔を覗かせるのです。雪とふきのとうのお写真で、山での生活を思い出しました。今年は真似して味噌とチーズを詰めてみましょう。

Posted by: mamaさん | February 05, 2008 at 11:15 AM

白味噌とモッツァレラチーズをつめて…美味しそう!delicious
でも佃煮くらいしか口にしたことがないので、実は全く味を想像できません。
小学生低学年の頃、母が年賀状にfinger paintingでふきのとうを描いているのを見て、子供心に感心したのですが、後日、写真か何かでふきのとうを目にして、かなりイメージが更新されたことがあります。
寒い日が続きますね。お腹の風邪やインフルエンザに気をつけましょう!

Posted by: 魔法使い | February 05, 2008 at 06:18 PM

mamaさんは、信州の山に暮らしておられたことがあるのですか?
根雪から顔を出すふきのとうは格別の有難みがありますね。
真ん中の花の部分を取って、これをふき味噌にして、フレッシュモッツァレラと
一緒に詰めました。味噌がノリ代りになるので、きれいに包み直せます。
本当に美味しいので、ぜひ試してください!

魔法使いさん
味は・・・さくっと噛んだ瞬間、香りと苦みと甘みとトロトロチーズが口中にほとばしる!
もう書いているだけでmouthwatering状態ですよ。
本当に寒い日がひたすら続きますね。空地に残してきたふきのとう達も、
当面はとうがたたずに縮こまっていてくれることでしょう。シメシメ・・・

Posted by: wildwife | February 05, 2008 at 09:13 PM

ワイルドワイフ様。
どひゃー。何を言ったのかなんてすっかり忘れてる・・・。同じ話を繰り返すなんて、アレじゃない、アレ。やばい。rain

Posted by: くりす | February 06, 2008 at 11:55 AM

くりすさま
「雪にふきのとう」を見ると条件反射的にあの話が出てくる。
そう、アレですね。パスカルの犬、じゃなくてメビウスの犬、じゃなくて・・・
アレですよアレ!

Posted by: wildwife | February 07, 2008 at 11:22 AM

コメント入れてもいいかしら?
「パブロフの犬」でしょ?思い出せない時ってイライラしますよね?ふふ

Posted by: mamaさん | February 15, 2008 at 08:38 PM

mamaさん
そう、それ。
パスカルカフェっていうチョコレート屋さんのことが気になっていて、いったん頭の中が
パスカル一色になってしまうと、どうしてもパブロフが出てきませんでした(笑)。

Posted by: wildwife | February 17, 2008 at 08:59 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/39281/17943166

Listed below are links to weblogs that reference 春の雪:

« あけましておめでとうございます | Main | 月とミモザ »